詳細情報
- ひとりぼっちの王様とサイドスローのお姫様〈2〉 (メディアワークス文庫)
- 発売日: 2010年07月24日
- アスキーメディアワークス
- 柏葉 空十郎
- Amazon 価格: ¥704 (税込)



カスタマーレビュー
- この時期にぴったりの甲子園もの
- 出て欲しいと思いつつ、本当に出てびっくりの第2巻です。ちょうど夏の甲子園も始まり、発売タイミングを狙ってたんでしょうか。
本作も野球好きの人にはたまらない秀作だと思います。
もう一人のヒロイン蘭の視点で描かれる本作は、人生に一度しかなかった高校生の夏を感じさせる切ない内容。
移ろいゆく季節の中で、夏祭りに主人公と行くどぎまぎや、大好きな野球から置き去りにされていくような焦り…。
一人の女の子として、高校球児としての心の機微が丁寧に描かれていきます。
もしかすると、それがくどいと思われる方がいるかもしれません。
ですがそれがあったからこそ、最後のクライマックスで私は泣きそうになりました。
試合の戦略的駆け引きの面白さは健在。しかも、今度の相手は正々堂々ぶつかってくる正統派ライバルで燃えます。
それにしても、最初から21世紀枠を狙う展開は今までの野球ものにはなかったかもしれません。
色々な意味で興味深いシリーズです。
- ↓つまりあなたはその台本を演じきる想像力(演技力)がないんですね
- ↓のレビュアは本作を詳細な台本を渡された役者のようだと非難しているが、
つまりそれはそれだけリテラシーがない、その詳細な台本を脳内で演じきる想像力(演技力)がない、というだけのことではないだろうか
- もう一人の女子選手
- 前巻は、本田綾音が真っ向勝負で挑むというところにゲームの真骨頂があった。しかし今回は、名門校・一流選手に対して、公立校・普通の選手がどの様に対抗するかというところに焦点が当てられている。だから、チームとしては県大会でベスト4となって春の甲子園の21世紀枠を目指し、個人としては、石橋蘭が、川崎巧也が、他の選手たちが、いかに相手に全力を出させず、自分の力を出し切るかに挑む。
綾音が代表試合に遠征中の間の野球部のバイト風景から始まり、兄との対決や横恋慕に悩む蘭の心理描写、微妙にすれ違いを生む綾音と巧也などの姿が描かれる。そして後半は、その微妙な関係を引きずったままで秋の大会に入ることになる。果たして彼らは甲子園への切符を手にすることができるのか。
前巻と違って監督兼部長のうざい様があまりないのは正直言って助かる。また、21世紀枠を目指すという、スポーツものの常道から少し外れた部分にスポットを当てたところも面白いと思う。ただ、厚さから見ても分かるかも知れないが、解説が細かすぎる気がした。
もちろん、野球のプレーについての解説が詳細であることは必要だ。そうしなければ、野球に詳しくないものは状況を理解できない。しかし、キャラクターたちの心理まで必要以上に書く必要はないと思う。あまり詳しく解説されると、読む側の解釈の余地が減るし、想定する以上の深みがなくなってしまう気がする。まるで、詳細な演技指示がされた台本のように。
ストーリーは人間関係的に良いところで終わりになってしまったので、今後の展開が楽しみだ。